5月27日(水)16時。いよいよ中小企業診断士1次試験の申し込みが締め切られますね。
今年からの受験料改定(17,200円)もあり、「今年は科目免除を使って、少ない科目で確実に合格を狙おう」と出願画面を操作している方も多いのではないでしょうか。
ここで、少しだけ手を止めて考えてみてほしいことがあります。
「その科目免除、本当にあなたにとって有利ですか?」
少し慎重なタイトルを選びましたが、あえてこのタイミングでお伝えしたい理由があります。5月27日を過ぎたらもう修正できないからです。そして、「良かれと思って選んだ科目免除」のせいで、結果的に合格まで何年もかかってしまう『多年度ループ』に悩む受験生を本当に多く見てきたからです。
私は平日は仕事に追われながらも、1次試験を全科目一括で受験し、一発で合格(2次試験は2回目で合格)しました。仕事と両立して1次を突破できたのは、「科目免除に頼らず、全科目の相乗効果を活かして攻めたから」だと確信しています。
なぜ科目を絞る戦略が、かえって長期化を招いてしまうのか。出願ボタンを押す前の最後の3分間、そのメカニズムをロジカルに解説します。
5月27日締切!その「科目免除」が長期化の入り口になる理由
受験料17,200円への「慎重さ」が生む盲点
17,200円という新しい受験料は、決して安い金額ではありません。だからこそ、「今年は勉強が進んでいる科目だけに絞って、受験料を有効に使いたい」という心理が働くのは当然のことです。
しかし、その「心理的な逃げ道」が、思わぬブレーキになることがあります。
科目を絞った瞬間、無意識のうちに「今年は科目数が少ないから、少しペースを落としても大丈夫だろう」という油断が生まれやすくなります。直前期になって「思ったより仕上がっていない……」と焦るケースは少なくありません。
目先の受験料や「少し楽をしたい」という気持ちから出願をセーブした結果、合格が1年先延ばしになり、結果的に翌年も受験料やテキスト代を払い続けることになる。
これこそが、長期化が始まってしまう最初の落とし穴です。
なぜ科目を絞る人ほど「多年度ループ」にハマるのか?
予備校や一般的なブログでは「科目免除を賢く使おう」と推奨されがちですが、一発合格者の視点から見ると、そこには致命的な2つのリスクが隠されています。
リスク1:科目間の「相乗効果(シナジー)」を自ら手放している
中小企業診断士の7科目は、決して独立した学問ではありません。すべてが有機的に繋がっています。
- 「企業経営理論」の組織論があるから、「運営管理」の店舗管理がスムーズに理解できる。
- 「財務・会計」の知識があるから、「経済学」のマクロ経済をロジカルに解写できる。
- 「経営情報システム」のIT知識は、今やどの科目にも共通のベースとして求められる。
全科目を一気に勉強するからこそ、この「科目間の相乗効果」が爆発し、全体の点数が底上げされます。科目をバラ売りで受験するということは、この強い武器を自ら手放してしまうようなものです。
リスク2:1科目の難化に対応できない「爆弾ガチャ」
診断士の1次試験は、毎年必ず1〜2科目が「超難化(爆弾化)」します。
もし今年、あなたが絞りに絞って残した科目が「過去最高の難易度」になってしまったらどうでしょうか。
科目を減らしている受験生は、その科目が爆弾化した瞬間に足切りを食らうか、合計点が足りなくなってその年の努力がリセットされてしまいます。他でカバーすることができないからです。
一方で、全科目受験している人間は違います。1科目が爆弾で40点台だったとしても、別の科目が比較的易化して80点を叩き出してくれれば、余裕で合計点を救済してくれます。全科目受験とは、最大の「リスクヘッジ」なのです。
多年度ループの正体:毎年知識がリセットされる地獄
「今年は3科目、来年残り4科目で合格すればいいや」というバラ売り戦略の末路はどうなるでしょうか。
もし2年計画で1次試験を突破できたとしても、1年目に合格した科目の知識は、2年目の間に綺麗さっぱり抜け落ちています。すると、1次知識がスカスカの状態で極めてタフな「2次試験」に挑むことになるため、2次試験での苦戦を強いられます。
2次試験で万が一結果が出なかった場合、また1次試験に戻る必要がありますが、その時には最初の科目合格の有効期限が切れ、またゼロから7科目の勉強をやり直すことになります。
これが、1次試験に4年も5年もかかり続ける「多年度ループ」の恐ろしいメカニズムです。科目を絞る優しい選択こそが、実は一番過酷な泥沼への入り口になってしまうのです。
時間がないビジネスパーソンこそ「全科目一括受験」が一番効率的
完璧を目指さない!IT営業の私が実践した「すり抜け420点」戦略
「全科目受けるなんて、仕事が忙しくて勉強時間が足りない」 その気持ちは痛いほど分かります。私も平日は夜遅くまで顧客対応に追われる日々でした。
ですが、そもそも全科目で100点を目指す必要なんて1mmもありません。
予備校はすべての論点を網羅しようとしますが、仕事と両立しながらそんなことをやっていたらパンクします。1次試験は、7科目合計で「420点」を取ればいい、ただのマークシート試験です。
私が実践したのは、「出ない論点は徹底的に捨て、隙間時間を限界までハックして、合格ラインを賢くすり抜ける」という独自の戦略です。100点満点の綺麗な合格ではなく、最小限の労力で420点をもぎ取るやり方。これなら、今から全科目申し込んでも十分に間に合います。
まとめ:弱気なチェックを外して、一歩前に踏み出そう
申し込み完了まで、あとわずか。
もしあなたが、申込画面で「科目免除」のボックスに迷いながらチェックを入れようとしているなら、一度その手を止めてみてください。
「全科目一気にもぎ取る」
その覚悟を決めて出願ボタンを押した人こそが、今年の8月に最高の切符を手にします。自分の可能性に投資してください。戦いはもう、この出願から始まっています。
次回からは、激務のビジネスパーソンが「全科目一気合格を可能にする、予備校が教えない超効率勉強ハック」を、具体的な科目の絞り方を含めてお伝えしていきます。
まずは自信を持って全科目エントリーを。応援しています!


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