中小企業診断士1次試験の終了後から2次試験までは、約11週間です。短い期間で4事例すべてを仕上げるには、教材を増やすより、月ごとの役割を決める必要があります。
私は令和6年度の2次試験に、合計271点で合格しました。勉強時間は週約30時間を確保し、その3分の2を事例Ⅳへ使いました。
| 事例Ⅰ | 事例Ⅱ | 事例Ⅲ | 事例Ⅳ | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 65点 | 70点 | 48点 | 88点 | 271点 |
先に結論:8月は基礎、9月は演習範囲の拡大、10月は弱点補強。本番2週間前からは不足分野だけへ集中しました。
全体の時間配分
週30時間の内訳
- 事例Ⅳ:約20時間
- 事例Ⅰ〜Ⅲ:合計約10時間
- 4事例を均等配分しない
- 事例Ⅰ〜Ⅲは大外しを防ぎ、事例Ⅳを得点源にする
この配分は極端に見えるかもしれません。しかし結果は、事例Ⅳ88点、事例Ⅰ65点、事例Ⅱ70点、事例Ⅲ48点でした。事例Ⅲの失点を事例Ⅳが補い、総得点を271点まで押し上げました。
8月:基礎を作る
事例Ⅳ
「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」を使い、経営分析・CVP・NPVを優先しました。1周約10日を目安に繰り返し、同じ問題で2回正解できたら、いったん理解済みと判断しました。
事例Ⅰ〜Ⅲ
各事例の過去問3年分へ取り組みました。80分で解き、ふぞろいで自己採点し、不足キーワードと次回のルールを残しました。
9月:演習範囲を広げる
事例Ⅳ
30日完成で基礎を作った後、「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」などの分野別問題へ進みました。経営分析・CVP・NPVを中心に、A・Bレベルの問題を優先しました。
C問題は捨てました。限られた時間の中で、難問を一問解けるようにするより、主要分野の標準問題を落とさない方が得点につながると考えたからです。
事例Ⅰ〜Ⅲ
過去問を5年分まで広げ、8月に解いた問題も約1か月空けて再度解きました。模範答案を覚えているかではなく、自分で必要なキーワードを拾えるかを確認しました。
10月前半:弱点を絞って補強する
10月前半は、教材を最初からやり直すのではなく、まだ間違える問題と不足分野へ時間を使いました。
- 事例Ⅳで2回正解できていない問題
- 経営分析・CVP・NPVの中で不安が残る分野
- 事例Ⅰ〜Ⅲで繰り返し落としているキーワード
- 設問要求を外した原因
- 80分で答案を完成できなかった年度
本番2週間前:不足分野だけを見る
本番2週間前は、新しい教材や難問へ手を広げませんでした。これまでの演習で残った不足分野へ重点的に取り組みます。
直前期は勉強量を増やすより、本番で使う解き方を安定させる時期です。
過去問1年分の復習サイクル
- 80分で解く
- ふぞろいで自己採点する
- 落としたキーワードを確認する
- 拾えなかった原因と次回のルールを書く
- 約1か月空けて再度80分で解く
私は模範答案を書き写しませんでした。きれいな文章を保存するより、自分がなぜ外したかを短く残す方が、次の答案へつながったからです。
スケジュールで重視したこと
予定どおり教材を終えることではなく、同じ問題で正解を再現できることです。周回数だけを目的にせず、2回正解できたかで理解を判断しました。
まとめ
私の11週間は、8月の基礎、9月の演習、10月の弱点補強というシンプルな構成でした。
週30時間のうち20時間を事例Ⅳへ配分し、主要3分野を繰り返した結果、事例Ⅳ88点、合計271点を取ることができました。すべてを均等に勉強するより、自分の得点戦略を決めて時間を配分することが重要です。
11週間スケジュールのよくある質問
週30時間は全員に必要?
週30時間は私の実績であり、合格に必要な最低時間を示すものではありません。重要なのは、確保できる時間の中で優先順位を明確にすることです。私は事例Ⅳを得点源にすると決めたため、約3分の2を配分しました。
事例Ⅲが48点だったのは勉強時間が少なかったから?
当時の設問別得点や再現答案が確認できないため、勉強時間だけを原因とは断定できません。同じ時間配分で事例Ⅰ65点、事例Ⅱ70点だったことからも、一つの理由だけで説明するのは難しいと考えています。
9月から始める場合はどう縮める?
8月に行った基礎と9月の演習を完全に分けず、並行します。事例Ⅳは主要3分野の基礎問題、事例Ⅰ〜Ⅲは直近の過去問から始めます。教材をすべて終えることより、標準問題と80分演習を優先します。


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