中小企業診断士2次試験では、事例ごとに80分で答案を作ります。最初のうちは時間内に終わらず、模範答案を見て落ち込むこともあります。
私が重視したのは、細かなタイムテーブルを増やすことより、「80分で解く→ふぞろいで確認する→約1か月後に再度解く」という一連の流れでした。
先に結論:80分演習の目的は、その場の点数を出すことではなく、次の80分で同じ失敗を減らすことです。
まず80分で最後まで解く
過去問は、本番と同じ80分で解きました。時間を無制限にすると、考えれば書ける問題と、80分では処理できない問題の区別がつかないからです。
最初から完成度の高い答案を作ることより、80分の中で自分がどこに時間を使い、どの設問を外したかを把握します。
ふぞろいで自己採点する
事例Ⅰ〜Ⅲは、ふぞろいを使って自己採点しました。二次試験には公式の模範答案がないため、文章が完全に一致するかではなく、合格答案で使われているキーワードを自分が拾えているかを確認しました。
落としたキーワードだけで終わらせない
不足キーワードを確認したら、なぜ拾えなかったかまで考えます。私が残したのは、次の内容です。
- 不足していたキーワード
- 与件文のどこに根拠があったか
- 根拠を拾えなかった原因
- 設問要求をどう読み違えたか
- 次回から守る短いルール
例えば「もっと丁寧に読む」では、次の行動が変わりません。「制約条件へ印を付ける」「助言問題では効果まで入れる」のように、次の80分で実行できる形にします。
模範答案を書き写さない
私は模範答案の丸写しをしませんでした。きれいな答案を書き写すと勉強した感覚は得られますが、自分が次に同じキーワードを拾えるとは限りません。
残したのは不足キーワードと解答の型です。長いノートではなく、次回に使える情報へ絞りました。
約1か月後に同じ問題を再度解く
復習直後に解き直すと、答えを覚えているため正解しやすくなります。私は約1か月空けてから、同じ年度を再び80分で解きました。
確認するのは、模範答案を覚えているかではありません。以前落としたキーワードを、与件文と設問からもう一度自力で拾えるかです。
80分演習の1セット
- 80分で答案を作る
- ふぞろいで自己採点する
- 不足キーワードを確認する
- 拾えなかった原因を書く
- 次回のルールを一つ決める
- 約1か月後にもう一度80分で解く
この記事で書いていないこと
私の当時の分単位の処理記録は確認できないため、「何分で設問を読む」といった時間配分は作っていません。この記事では、私が実際に行った80分演習と復習サイクルに絞っています。
まとめ
80分以内に解けなかったとき、必要なのは新しい解法を探すことだけではありません。自分が落としたものを特定し、次回の行動へ変えることです。
80分で解く、ふぞろいで不足キーワードを確認する、約1か月後に再度解く。このサイクルを回すことで、過去問を解いた実績ではなく、答案の改善を積み上げました。
80分演習についてよくある質問
最初から80分で答案を完成できない場合は?
最初から完成しなくても、80分で一度区切ることで、自分が時間を使いすぎた工程を確認できます。無制限に続けるより、未完成だった事実を復習材料にし、次回のルールへ変える方が実戦的です。
ふぞろいの自己採点は点数だけ見ればよい?
私は点数だけで終えませんでした。落としたキーワード、拾えなかった原因、次回のルールまで残します。点数が上がったかより、同じ失敗を繰り返していないかを見るためです。
同じ過去問を何度も解く意味はある?
あります。私は約1か月空けて再度解きました。答えを覚えている直後ではなく、記憶が薄れた段階で解くことで、不足キーワードを自力で拾えるようになったかを確認できます。


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